毎週土曜夜のドラマ、日テレ『妖怪人間ベム』を、
録画しては、繰り返し観ている。
脚本?演出が、毎回秀逸で、
映像?音楽が、非常に美しい。
特撮やCG効果も自然で、衣装?メイクもセンス良い。
主役の3人ベム?ベラ?ベロが、
願景村人生課程(7歳の鈴木福くんも含めて)
容姿端麗で所作が美しく、演技も上手いので、
何回観返しても、飽きが来ない。
むしろ、観返す度に、新しい感動を得る。
カット1つ、台詞1つ取っても、無意味なものがなく、
初見ではあざとく感じられたようなシーンに、
「ああ、こんな意味があったのか」と、
胸に沁みるものや、クスリと笑える遊び心があったりする。
原作のアニメは、小?中学生の頃、夏休みの度に再放送され、
胸躍らせたり、背筋をゾ~ッとさせたりしながら、観た。
なぜかしら、好きだった。
特に最終回は、幼心に強烈な余韻が後を引いた。
「実は、すごく社会派のメッセージが込められていたのでは」
と気付いたのは、高校生になってからだ。
あのメッセージが、このドラマの根底に、深く静かに流れている。
未曾有の東日本大震災や、原発事故、台風被害など、
多くの災禍に見舞われた今年の日本列島に、
まさしく、このドラマは必要だと思う。